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税金・申告 | 公開 2026.10.16

償却資産申告をeLTAXで出す手順|利用者IDの取得、提出先の市町村の登録、PCdesk(Web版)での申告書作成、種類別明細書の入力、電子署名と送信、受付通知の保存、会計ソフトからの連携、複数の市町村への一括提出、よくあるエラー

償却資産申告をeLTAXで出す手順|利用者IDの取得、提出先の市町村の登録、PCdesk(Web版)での申告書作成、種類別明細書の入力、電子署名と送信、受付通知の保存、会計ソフトからの連携、複数の市町村への一括提出、よくあるエラー

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償却資産申告書は、紙で郵送しても出せますが、eLTAXで電子申告すれば、郵送の手間がなく、前年のデータを引き継いで増減だけ入力でき、受付の記録も残ります。

法人住民税の申告でeLTAXを使っているなら、同じIDで償却資産の申告もできます。

この記事では、償却資産申告をeLTAXで出す手順を、準備(利用者ID・提出先・電子証明書)、PCdeskでの作成と送信、会計ソフトからの連携、複数の市町村への提出、よくあるエラーの順に説明します。

根拠は、地方税共同機構(eLTAXの利用手順、PCdeskの操作説明、償却資産申告の電子申告)、各市町村の償却資産の電子申告の案内で、2026年10月16日時点の内容を確認しています。操作画面は更新されるので、最新の手順はeLTAXのサイトで確認してください。

筆者はひとり会社の償却資産申告を、会計ソフトの固定資産台帳からeLTAXで送信しています。

記事のポイント
  • eLTAXで償却資産申告をするには、利用者ID(利用届出で取得)、提出先の市町村の登録、電子証明書(代表者のマイナンバーカードで可)の3つを準備する。法人住民税の申告でeLTAXを使っていれば、利用者IDと電子証明書はそのまま使え、提出先に市町村の「償却資産」を追加するだけ
  • PCdesk(Web版)で「償却資産申告」を選び、法人情報を入力し、種類別明細書に資産(名称・数量・取得年月・取得価額・耐用年数)を入力して、電子署名して送信する。2年目以降は前年の送信データを引き継いで、増減だけ入力すればよい
  • 会計ソフトの償却資産申告機能があれば、固定資産台帳から申告データを作ってeLTAXに連携でき、PCdeskの手入力が不要。複数の市町村に資産があれば、提出先を追加して同じデータから一括送信できる。送信後は受付通知を保存し、紙の控えの代わりにする

準備:利用者ID、提出先の登録、電子証明書

eLTAXの準備を、利用届出で利用者IDを取得・提出先に市町村の償却資産を追加・電子証明書はマイナンバーカードで可の3つに分けて図解したインフォグラフィックです。
  • 利用者ID:eLTAXのサイトから「利用届出(新規)」を行い、利用者IDと暗証番号を取得。法人名、所在地、法人番号、代表者、連絡先を入力。即日発行
  • 提出先の登録:PCdeskの「提出先・手続き情報」で、資産のある市町村(東京23区は都税事務所)を追加し、手続きに「固定資産税(償却資産)」を選ぶ。法人住民税で登録済みでも、償却資産の手続きは別に追加
  • 電子証明書:代表者のマイナンバーカード(署名用電子証明書)で送信できる。ICカードリーダーかスマートフォンの読み取りが必要。商業登記電子証明書でも可

利用者ID:eLTAXのサイトから「利用届出(新規)」を行い、利用者IDと暗証番号を取得。法人名、所在地、法人番号、代表者、連絡先を入力。即日発行

eLTAXを初めて使う場合は、eLTAXのサイトの「利用届出(新規)」から、法人の情報を入力して利用者IDを取得します。

利用者IDは画面に表示され、暗証番号は自分で設定します。郵送の手続きはなく、その日から使えます。

法人住民税や事業税の電子申告ですでにIDを持っていれば、新しく取る必要はありません。

提出先の登録:PCdeskの「提出先・手続き情報」で、資産のある市町村(東京23区は都税事務所)を追加し、手続きに「固定資産税(償却資産)」を選ぶ。法人住民税で登録済みでも、償却資産の手続きは別に追加

利用者IDでPCdeskにログインし、「提出先・手続き情報」の画面で、申告する市町村を追加します。

提出先は、本店所在地ではなく、資産が置いてある市町村です。

同じ市町村を法人住民税で登録済みでも、手続きの種類として「固定資産税(償却資産)」を追加する必要があります。

電子証明書:代表者のマイナンバーカード(署名用電子証明書)で送信できる。ICカードリーダーかスマートフォンの読み取りが必要。商業登記電子証明書でも可

送信時の電子署名には、電子証明書が必要です。

代表者個人のマイナンバーカードの署名用電子証明書で、法人の申告に署名できます。パソコンにICカードリーダーをつなぐか、スマートフォンでカードを読み取ります。

法務局の商業登記電子証明書を持っていれば、それでも構いません。

PCdesk(Web版)での申告書の作成と送信

PCdeskでの作成を、償却資産申告を選び法人情報を入力・種類別明細書に資産を入力し前年データを引き継ぎ・電子署名して送信し受付通知を保存の3つに分けて図解したインフォグラフィックです。
  • 作成:PCdesk(Web版)にログイン→「申告データ作成」→「固定資産税(償却資産)」→提出先と申告年度を選択→申告書の法人情報(所在地、事業種目、資本金、税理士の有無など)を入力
  • 種類別明細書:「資産の登録」で、資産ごとに種類(6 工具器具備品など)、名称、数量、取得年月、取得価額、耐用年数、増加事由を入力。2年目以降は前年の送信データを取り込んで、増加・減少だけ入力
  • 送信:入力内容を確認→電子署名(マイナンバーカードを読み取り、パスワードを入力)→送信→「メッセージ照会」で受付通知を確認し、PDFで保存。これが提出の証明

作成:PCdesk(Web版)にログイン→「申告データ作成」→「固定資産税(償却資産)」→提出先と申告年度を選択→申告書の法人情報(所在地、事業種目、資本金、税理士の有無など)を入力

PCdeskのWeb版(ブラウザで使う版)にログインし、申告データの作成で「固定資産税(償却資産)」を選びます。

提出先の市町村と申告年度(2027年1月に出す申告なら令和9年度)を選び、申告書の法人情報を入力します。

利用届出の情報(法人名、所在地)は自動で入りますが、事業種目や資本金、資産の所在地は自分で入力します。

種類別明細書:「資産の登録」で、資産ごとに種類(6 工具器具備品など)、名称、数量、取得年月、取得価額、耐用年数、増加事由を入力。2年目以降は前年の送信データを取り込んで、増加・減少だけ入力

種類別明細書は、資産を1件ずつ登録する画面で入力します。

固定資産台帳を見ながら、種類、名称、数量、取得年月、取得価額、耐用年数、増加事由(新品取得など)を入れます。

2年目以降は、前年に送信したデータをPCdeskに取り込めるので、前年の資産はそのまま残し、新しく買った資産を「増加」、廃棄した資産を「減少」として入力するだけです。

送信:入力内容を確認→電子署名(マイナンバーカードを読み取り、パスワードを入力)→送信→「メッセージ照会」で受付通知を確認し、PDFで保存。これが提出の証明

入力を終えたら、申告書と明細書のプレビューで内容を確認し、電子署名をして送信します。

送信後、PCdeskの「メッセージ照会」に受付通知が届きます。受付番号と受付日時が記載されており、これが提出の証明になるので、PDFで保存します。

申告書の控えも、PDFで出力して保存します。

会計ソフトからの連携と、複数の市町村への提出

会計ソフト連携と複数提出を、固定資産台帳から申告データを作成してeLTAXへ・複数の市町村には提出先を追加して一括送信・会計ソフト側で署名と送信まで完結することもの3つに分けて図解したインフォグラフィックです。
  • 会計ソフトの償却資産申告機能:固定資産台帳の資産を自動で種類別明細書に変換し、申告書を作成。eLTAXに直接送信できるソフトと、eLTAX形式のファイルを出力してPCdeskで取り込むソフトがある
  • 複数の市町村:事務所や倉庫が別の市町村にあれば、提出先を追加して、資産を所在地ごとに分けて申告。PCdeskでは提出先ごとに申告データを作成し、一括送信できる
  • メリット:固定資産台帳と申告書の二重入力がなくなり、取得価額や耐用年数の転記ミスが減る。固定資産台帳を1月1日時点で整理しておくことが前提

会計ソフトの償却資産申告機能:固定資産台帳の資産を自動で種類別明細書に変換し、申告書を作成。eLTAXに直接送信できるソフトと、eLTAX形式のファイルを出力してPCdeskで取り込むソフトがある

会計ソフトに償却資産申告の機能があれば、固定資産台帳から申告データが自動で作られ、PCdeskに手入力する必要がありません。

会計ソフトからeLTAXに直接送信できるものと、eLTAXの形式のファイルを出力してPCdeskで取り込んで送信するものがあり、ソフトの案内で確認します。

一括償却資産や車両など、申告の対象外の資産は、会計ソフトが自動で除外します(台帳で償却方法や種類を正しく登録していることが前提です)。

複数の市町村:事務所や倉庫が別の市町村にあれば、提出先を追加して、資産を所在地ごとに分けて申告。PCdeskでは提出先ごとに申告データを作成し、一括送信できる

資産が複数の市町村にある場合は、市町村ごとに申告します。

PCdeskで提出先を複数登録し、資産をそれぞれの所在地で分けて、提出先ごとの申告データを作って一括で送信します。

ひとり会社で本店とは別の市に倉庫を借りている場合などが該当します。

メリット:固定資産台帳と申告書の二重入力がなくなり、取得価額や耐用年数の転記ミスが減る。固定資産台帳を1月1日時点で整理しておくことが前提

会計ソフトから連携する最大の利点は、台帳と申告書の数字が一致することです。

決算で登録した資産、年の途中で廃棄した資産を、固定資産台帳に正しく反映しておけば、1月の申告は台帳を確認して送信するだけで終わります。

よくあるエラーと対処、紙との違い

eLTAXのエラーと紙との違いを、提出先未登録と電子証明書の期限切れとブラウザ対応・受付通知が控えになる・紙は郵送で控えに収受印なしの3つに分けて図解したインフォグラフィックです。
  • エラー1:「提出先が登録されていません」→提出先・手続き情報で市町村と「固定資産税(償却資産)」を追加してから作成
  • エラー2:電子署名ができない→マイナンバーカードの署名用電子証明書の期限切れ(5年)、パスワードのロック(5回失敗)、ICカードリーダーのドライバやブラウザの拡張機能の未設定を確認
  • 紙との違い:eLTAXは受付通知が控えになり、前年データの引き継ぎができ、1月の郵送が不要。紙は市町村から届く用紙に手書きかプリントして郵送し、控えには収受印が押されないことが多い

エラー1:「提出先が登録されていません」→提出先・手続き情報で市町村と「固定資産税(償却資産)」を追加してから作成

申告データの作成で提出先の市町村が選べない場合は、提出先の登録が済んでいないか、手続きの種類に償却資産が追加されていません。

「提出先・手続き情報」の画面で追加してから、申告データを作り直します。

エラー2:電子署名ができない→マイナンバーカードの署名用電子証明書の期限切れ(5年)、パスワードのロック(5回失敗)、ICカードリーダーのドライバやブラウザの拡張機能の未設定を確認

電子署名で止まる原因は、電子証明書の期限切れ(署名用電子証明書は発行から5回目の誕生日まで)、署名用パスワード(6〜16桁)の5回連続の誤入力によるロック(市町村の窓口で解除)、ICカードリーダーの設定やブラウザの拡張機能(PCdeskの事前準備で案内される)の未設定です。

1月の申告期限の直前に初めて使うと、これらで時間を取られるので、12月のうちに一度ログインと署名のテストをしておきます。

紙との違い:eLTAXは受付通知が控えになり、前年データの引き継ぎができ、1月の郵送が不要。紙は市町村から届く用紙に手書きかプリントして郵送し、控えには収受印が押されないことが多い

紙で出す場合は、市町村から届く用紙(または市町村のサイトの様式)に記入して郵送か持参します。

控えの収受印は、市町村により対応が違い、押されないことも増えています。

eLTAXなら、受付通知が提出の証明として残り、翌年は前年のデータを引き継げるので、2年目以降の手間が大きく減ります。

eLTAXでの償却資産申告の手順一覧

手順 内容 初年度 2年目以降
1 利用者IDの取得(利用届出) 必要 不要(取得済み)
2 提出先の市町村と「固定資産税(償却資産)」の登録 必要 不要(資産の所在地が変わらなければ)
3 電子証明書の準備(マイナンバーカード+カードリーダー) 必要 期限を確認
4 申告書の法人情報の入力 入力 前年データを引き継ぎ
5 種類別明細書の資産の入力 全資産を入力(または会計ソフトから連携) 増加・減少だけ入力
6 電子署名と送信 1月31日まで 1月31日まで
7 受付通知と申告書控えのPDF保存 保存 保存
ユイユイ

償却資産申告書は、市役所から届いた紙に書いて郵送しているのですが、eLTAXにする意味はありますか?

ケイケイ

前年のデータを引き継いで増減だけ入れればよくなるし、受付通知が控えになる。会計ソフトから連携すれば台帳との転記ミスもなくなる。法人住民税でeLTAXを使っているなら、提出先に償却資産を追加するだけで始められる。

ユイユイ

電子署名は、会社の電子証明書を買わないとだめですか?

ケイケイ

代表者のマイナンバーカードで署名できる。カードリーダーかスマートフォンで読み取るだけ。1月の期限直前に初めてやるとつまずきやすいから、12月に一度テストしておこう。

よくある質問

eLTAXで償却資産申告をするには、何が必要ですか?

利用者ID(利用届出で取得)、提出先の市町村と「固定資産税(償却資産)」の登録、電子証明書(代表者のマイナンバーカードで可)の3つです。

法人住民税でeLTAXを使っています。追加で何をしますか?

提出先・手続き情報で、資産のある市町村に「固定資産税(償却資産)」の手続きを追加するだけです。

利用者IDと電子証明書はそのまま使えます。

種類別明細書は毎年全部入力しますか?

初年度は全資産を入力しますが、2年目以降は前年の送信データを引き継いで、増加と減少だけ入力します。

会計ソフトから連携すれば、固定資産台帳から自動で作れます。

提出の控えはどうなりますか?

送信後にPCdeskのメッセージ照会に届く受付通知(受付番号・日時)が提出の証明になるので、PDFで保存します。

複数の市町村に資産がある場合は?

提出先を複数登録し、資産を所在地ごとに分けて申告データを作り、一括で送信します。

電子署名でエラーが出ます。

マイナンバーカードの署名用電子証明書の期限切れ、パスワードのロック、カードリーダーやブラウザの設定を確認します。

期限の直前を避け、12月に一度テストします。

まとめ:次の一手

eLTAXでの償却資産申告は、利用者ID・提出先の登録・電子証明書を準備し、PCdeskで法人情報と種類別明細書を入力して電子署名で送信し、受付通知を保存する流れで、2年目以降は前年データの引き継ぎで増減だけ入力すれば済みます。

会計ソフトの償却資産申告機能を使えば固定資産台帳から連携でき、複数の市町村にも一括で送信できるので、紙の郵送より手間と転記ミスが減ります。

次の一手は、PCdeskにログインして提出先に資産のある市町村と償却資産の手続きを追加し、12月中にマイナンバーカードでの電子署名をテストしておくことです。

償却資産申告書の記入内容(対象資産と種類別明細書)は、あわせて読みたい記事で確認してください。