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資金・決済・運営 | 公開 2026.10.16

法人口座開設の面談で聞かれること|質問の例と答え方、持っていく書類、事業内容の説明の仕方、設立直後のひとり会社が注意する点

法人口座開設の面談で聞かれること|質問の例と答え方、持っていく書類、事業内容の説明の仕方、設立直後のひとり会社が注意する点

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銀行や信用金庫で法人口座を作るとき、窓口で15〜30分ほどの面談(ヒアリング)があります。

何を聞かれるかを知らずに行くと、「事業内容を具体的に説明できない」「資本金の出どころを答えられない」で、後日改めてになったり断られたりします。

この記事では、法人口座開設の面談で聞かれる質問の例と答え方、持っていく書類、事業内容の説明を1分にまとめる方法、ネット銀行の場合の確認、避けたい答え方を説明します。

根拠は、犯罪収益移転防止法(取引時確認の内容)と、全国銀行協会・各銀行が公開している法人口座開設の案内で、2026年10月16日時点の内容を確認しています。

筆者はひとり会社の口座開設で、信用金庫の窓口で面談を受けました。

記事のポイント
  • 面談で聞かれるのは、事業内容(何を・誰に・いくらで)、取引先と入出金の見込み、設立の経緯と代表者の経歴、資本金の出どころ、事務所の実態、口座の使い道。犯罪収益移転防止法にもとづく確認なので、具体的に正直に答えるのが最善
  • 持っていく書類は、登記事項証明書、法人の印鑑証明書、定款、代表者の本人確認書類、会社の実印と銀行印、事業の実態を示す書類(ホームページ、契約書、請求書、事業計画書、許認可証)
  • 事業内容は「○○を、△△向けに、月□万円程度」と1分で言えるように準備する。「まだ決まっていない」「いろいろやる」は実態が見えず断られやすい。ネット銀行は面談の代わりに電話やメールで同じ確認がある

面談で聞かれる質問と答え方(事業と取引)

法人口座の面談で聞かれる事業と取引の質問を、事業内容は何を誰にいくらで・取引先と入出金の見込み・口座の使い道の3つに分けて図解したインフォグラフィックです。
  • 質問1:事業内容は?→「何を、誰に、いくらで」を具体的に
  • 質問2:主な取引先と、月の入出金の見込みは?→社名か業種、件数、金額の目安
  • 質問3:この口座を何に使いますか?→売上の入金、経費の支払い、役員報酬

質問1:事業内容は?→「何を、誰に、いくらで」を具体的に

いちばん重要な質問です。

「Webサイトの制作を、地域の小売店向けに、1件20万〜50万円で請け負っています」のように、商品やサービス、顧客、単価を具体的に言います。

登記簿の目的欄をそのまま読むのではなく、実際にいま行っている(これから行う)事業を説明します。

質問2:主な取引先と、月の入出金の見込みは?→社名か業種、件数、金額の目安

「取引先は○○株式会社など3社で、月に5〜10件の入金、合計で50万〜100万円程度」のように答えます。

設立直後で取引先が決まっていない場合は、見込み客や、個人事業時代の取引先を挙げます。

質問3:この口座を何に使いますか?→売上の入金、経費の支払い、役員報酬

「売上の入金と、仕入先や外注先への支払い、役員報酬の振込に使います」と答えます。

「海外送金が多い」「現金の入出金が頻繁」は、使い道として正当でも追加の確認が入るので、その理由を説明できるようにしておきます。

面談で聞かれる質問と答え方(設立・代表者・資金)

法人口座の面談で聞かれる設立と代表者と資金の質問を、設立の経緯と経歴・資本金の出どころ・事務所の実態と他の口座の3つに分けて図解したインフォグラフィックです。
  • 質問4:なぜ会社を作ったのか、代表者の経歴は?→事業の経験と法人化の理由
  • 質問5:資本金の出どころは?→自己資金、個人事業の利益、親族からの出資など
  • 質問6:事務所の実態、他の銀行口座、反社会的勢力でないことの確認

質問4:なぜ会社を作ったのか、代表者の経歴は?→事業の経験と法人化の理由

「個人事業で3年続けてきて、取引先から法人化を求められたため」「前職で同じ業種を10年経験し、独立した」のように、事業の経験と法人化の理由を言います。

経験のない業種で設立した場合は、どう事業を始めるのか(仕入先、顧客の見込み)を具体的に説明します。

質問5:資本金の出どころは?→自己資金、個人事業の利益、親族からの出資など

「個人事業の利益を貯めた自己資金です」「親からの出資で、贈与税の申告をしています」のように答えます。

マネーロンダリング(犯罪で得たお金を正当なお金に見せかけること)の防止のための確認なので、出どころを正直に言えれば問題ありません。

質問6:事務所の実態、他の銀行口座、反社会的勢力でないことの確認

自宅兼事務所なら「自宅の一室を事務所にしています」、バーチャルオフィスなら「住所はバーチャルオフィスで、作業は自宅です」と答えます。

他の銀行にすでに法人口座があるか、個人の口座はどこにあるかも聞かれます。

反社会的勢力でないことの表明と確約は、書面にサインします。

持っていく書類と、事業内容の説明の準備

法人口座の面談の準備を、持っていく書類は登記事項証明書と印鑑証明書と定款・事業の実態を示す書類・事業内容を1分で説明する練習の3つに分けて図解したインフォグラフィックです。
  • 法定の書類:登記事項証明書、法人の印鑑証明書、定款の写し、代表者の本人確認書類、会社の実印と銀行印
  • 事業の実態を示す書類:ホームページ、契約書・発注書、請求書、事業計画書、許認可証、個人事業時代の確定申告書
  • 事業内容を1分で:「何を・誰に・いくらで・取引先は・月の売上見込みは」をメモにして持参

法定の書類:登記事項証明書、法人の印鑑証明書、定款の写し、代表者の本人確認書類、会社の実印と銀行印

登記事項証明書と印鑑証明書は発行から3か月以内(銀行により6か月以内)のものです。

定款は、株式会社なら認証済みの写し、合同会社なら作成した定款の写しです。

銀行印は、届出印として登録するので忘れずに持参します。

事業の実態を示す書類:ホームページ、契約書・発注書、請求書、事業計画書、許認可証、個人事業時代の確定申告書

銀行の案内に「必要書類」として書かれていなくても、事業の実態を示す書類を持っていくと、面談がスムーズです。

ホームページは印刷して持参し、契約書や請求書は直近のものを数通、事業計画書は創業融資用のもので構いません。

事業内容を1分で:「何を・誰に・いくらで・取引先は・月の売上見込みは」をメモにして持参

面談の前に、事業内容を1分で説明する文を作り、メモにして持っていきます。

「Webサイトの制作とSEOの支援を、地域の小売店と士業事務所向けに、1件20万〜50万円で行っています。取引先は現在3社で、月の売上は50万〜100万円の見込みです」のように、数字を入れて言えるようにします。

ネット銀行の場合の確認と、面談で避けたい答え方

ネット銀行の確認と避けたい答え方を、ネット銀行は電話やメールで同じ確認・避けたいのはまだ決まっていないといろいろやる・断られたら理由を聞いて別の銀行への3つに分けて図解したインフォグラフィックです。
  • ネット銀行:面談の代わりに、申込みフォームの事業内容欄と、電話・メールでの確認
  • 避けたい答え方:「まだ決まっていない」「いろいろやる予定」「とりあえず口座だけ」
  • 断られたら:理由は教えてもらえないことが多い。実態の書類を増やして別の銀行へ

ネット銀行:面談の代わりに、申込みフォームの事業内容欄と、電話・メールでの確認

ネット銀行は来店がなく、申込みフォームの「事業内容」欄に書いた内容と、アップロードした書類で審査します。

内容が不足していると、電話やメールで追加の質問が来ます。

フォームの事業内容欄には、面談で話すのと同じ「何を・誰に・いくらで」を書きます。

避けたい答え方:「まだ決まっていない」「いろいろやる予定」「とりあえず口座だけ」

事業内容が決まっていない、複数の事業を「いろいろ」と曖昧に言う、口座を先に作って事業はあとで考える、という答え方は、実態がないと判断されます。

事業が複数あるなら、「主にAで、将来Bも」と主従をつけて説明します。

断られたら:理由は教えてもらえないことが多い。実態の書類を増やして別の銀行へ

口座開設を断られた場合、銀行は理由を教えないことがほとんどです。

実態を示す書類を増やして(ホームページを作る、契約書を取り交わす、個人事業時代の実績を整理する)、別の銀行や信用金庫に申し込みます。

面談の質問と答え方の一覧

質問 答え方の型 準備するもの
事業内容は? 何を・誰に・いくらで ホームページ、商品やサービスの説明
取引先と入出金の見込みは? 社名か業種、件数、月の金額 契約書、請求書、見込み客のリスト
口座の使い道は? 売上入金、支払い、役員報酬 —
設立の経緯と経歴は? 事業の経験と法人化の理由 職歴、個人事業の確定申告書
資本金の出どころは? 自己資金、個人事業の利益、出資 通帳の写し
事務所の実態は? 自宅の一室、バーチャルオフィス+自宅 賃貸契約書、バーチャルオフィスの契約書
他の口座は? 他行の法人口座の有無、個人口座の銀行 —
反社会的勢力でないか 書面で表明・確約 署名と実印
ユイユイ

面談って、何を聞かれるんですか? 緊張します。

ケイケイ

聞かれるのは、事業内容、取引先と入出金の見込み、設立の経緯、資本金の出どころ、事務所の実態。全部、法律にもとづく確認だから、具体的に正直に答えればいい。事業内容は1分で言えるようにメモを作っておこう。

ユイユイ

ネット銀行なら面談はないんですよね?

ケイケイ

来店はないけど、申込みフォームの事業内容欄と書類で同じ確認がある。足りなければ電話やメールで質問が来る。フォームには面談と同じ「何を・誰に・いくらで」を書けばいい。

よくある質問

法人口座の面談では、何を聞かれますか?

事業内容、取引先と入出金の見込み、口座の使い道、設立の経緯と代表者の経歴、資本金の出どころ、事務所の実態、他の口座の有無、反社会的勢力でないことの確認です。

面談には、何を持っていきますか?

登記事項証明書、法人の印鑑証明書、定款の写し、代表者の本人確認書類、会社の実印と銀行印に加え、ホームページ、契約書、請求書、事業計画書など事業の実態を示す書類です。

事業内容は、どう説明すればよいですか?

「何を、誰に、いくらで」を具体的に、数字を入れて1分で言えるようにします。

設立直後で取引先がない場合は?

見込み客や、個人事業時代の取引先、事業計画書で、これからの取引を具体的に説明します。

ネット銀行にも面談はありますか?

来店の面談はありませんが、申込みフォームの事業内容欄と書類で同じ確認があり、不足があれば電話やメールで質問が来ます。

断られたら、理由は教えてもらえますか?

ほとんどの場合、教えてもらえません。

実態を示す書類を増やして、別の銀行や信用金庫に申し込みます。

まとめ:次の一手

法人口座の面談では、事業内容(何を・誰に・いくらで)、取引先と入出金の見込み、設立の経緯、資本金の出どころ、事務所の実態を聞かれます。

法定の書類に加えて、事業の実態を示す書類を持参し、事業内容を1分で説明できるようメモを作っておけば、設立直後のひとり会社でも開設できます。

次の一手は、事業内容の1分説明を書き出し、ホームページと直近の契約書・請求書を印刷して、面談の予約を取ることです。

断られる理由と対処法は、あわせて読みたい記事で確認してください。