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届出・住所・口座 | 公開 2026.10.15

法人口座開設の必要書類|登記事項証明書・印鑑証明書・定款・本人確認・事業内容の確認資料を、ネット銀行とメガバンクに分けて解説

法人口座開設の必要書類|登記事項証明書・印鑑証明書・定款・本人確認・事業内容の確認資料を、ネット銀行とメガバンクに分けて解説

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会社を作ったら、資本金を移すためにも、取引先からの入金を受けるためにも、法人口座が要ります。

ところが法人口座は、個人口座のように「免許証を見せて終わり」ではなく、会社の登記や事業の実態を示す書類を求められます。

この記事では、法人口座を開設するときの必要書類を、ネット銀行とメガバンク・信用金庫に分けて説明し、審査で見られる「事業の実態」の示し方、面談、設立直後の準備までまとめます。

根拠は各銀行の公式の口座開設案内(GMOあおぞらネット銀行など)と、犯罪収益移転防止法の取引時確認の仕組みで、2026年10月15日時点の内容を確認しています。

筆者はひとり会社の代表として、設立直後に法人口座を自分で開設しました。

記事のポイント
  • 基本の書類は、登記事項証明書(履歴事項全部証明書)、法人の印鑑証明書、定款、代表者の本人確認書類、法人番号が分かるもの。ネット銀行では一部を省略できることがある
  • 審査で重視されるのは「事業の実態」。会社のサイト、取引先との契約書、請求書、事務所の賃貸借契約書など、事業内容が分かる資料を用意する
  • 設立直後でも、登記事項証明書と事業内容の資料をそろえれば申し込める。ネット銀行は来店不要で数日、メガバンクは面談があり2〜4週間が目安

基本の必要書類5つ

法人口座開設の基本書類を、登記事項証明書と印鑑証明書・定款と法人番号・代表者の本人確認書類の3つに分けて図解したインフォグラフィックです。
  • 登記事項証明書(履歴事項全部証明書)
  • 法人の印鑑証明書・定款・法人番号
  • 代表者の本人確認書類

登記事項証明書(履歴事項全部証明書)

会社が登記されていることを示す書類で、法務局で取ります(1通600円、オンライン請求なら安くなります)。

多くの銀行で、発行から3か月以内(または6か月以内)のものを求められます。

商号、本店、目的、資本金、代表者が載っているので、銀行はこれで会社の基本情報を確認します。

法人の印鑑証明書・定款・法人番号

法人の印鑑証明書は、法務局に届け出た会社の実印の証明で、印鑑カードを使って法務局で取ります。銀行印の届出に使います。

定款は、事業目的の確認に使われます。

法人番号は、国税庁の通知書か、法人番号公表サイトの画面で示します。

ネット銀行の中には、代表者と取引責任者が同じであれば、登記事項証明書・印鑑証明書・定款を不要としているところもあります(GMOあおぞらネット銀行の公式FAQ)。銀行ごとに必要な書類を確認します。

代表者の本人確認書類

代表者の運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなどです。

ネット銀行では、マイナンバーカードの読み取りや、スマートフォンでの自撮り(eKYC)で本人確認を済ませます。

取引責任者(実際に口座を操作する人)が代表者と別の場合は、その人の本人確認書類も要ります。

審査で見られる「事業の実態」を示す資料

法人口座の審査で見られる事業の実態を、会社のサイトやパンフレット・契約書と請求書・事務所の賃貸借契約書や許認可の3つに分けて図解したインフォグラフィックです。
  • 会社のサイト・パンフレット・名刺
  • 契約書・見積書・請求書
  • 事務所の賃貸借契約書・許認可証・納税の領収証

会社のサイト・パンフレット・名刺

銀行は、犯罪収益移転防止法のもとで、口座が不正に使われないよう、事業の実態を確認します。

いちばん分かりやすい資料は、会社のサイトです。事業内容、所在地、代表者名、連絡先が載った1ページでも効果があります。

パンフレットや名刺も、事業内容を示す資料になります。

設立直後でサイトがない場合は、簡単なものでよいので先に作っておくと、審査が進みやすくなります。

契約書・見積書・請求書

取引先との契約書、見積書、請求書、発注書は、「実際に取引がある」ことを示す強い資料です。

個人事業からの法人成りなら、個人時代の請求書や契約書を示して、事業の継続性を説明できます。

設立直後で取引がまだなければ、事業計画書(A4で1〜2枚)を用意します。

事務所の賃貸借契約書・許認可証・納税の領収証

事務所を借りていれば賃貸借契約書、自宅なら自宅の住所が分かるものを求められることがあります。

許認可が必要な業種は、許可証の写しを添えます。

登記住所がオフィスビルなどで郵便が届きにくい場合は、国税・地方税の領収証書や社会保険料の領収証書(3か月以内)を求める銀行もあります。

ネット銀行とメガバンク・信用金庫の違い

法人口座のネット銀行とメガバンクの違いを、ネット銀行は来店不要で数日・メガバンクは面談があり2〜4週間・用途で使い分けるの3つに分けて図解したインフォグラフィックです。
  • ネット銀行:来店不要、最短翌営業日
  • メガバンク・信用金庫:面談と追加資料、2〜4週間
  • 用途で使い分ける

ネット銀行:来店不要、最短翌営業日

ネット銀行は、申込から本人確認までオンラインで完結し、早ければ翌営業日から数日で開設できます。

GMOあおぞらネット銀行の公式案内では、代表者と取引責任者が同一で、スマートフォンで本人確認をする場合、最短即日とされています。

振込手数料が安く、会計ソフトとの連携も進んでいるので、ひとり会社の最初の口座として向いています。

バーチャルオフィスの住所でも開設できるとしている銀行もあり、その場合は登記住所と取引責任者の住所の両方で簡易書留を受け取れることが条件です。

メガバンク・信用金庫:面談と追加資料、2〜4週間

メガバンクや信用金庫は、支店での面談や、追加の資料(事業計画書、取引先の情報、資金の出どころ)を求められることが多く、開設まで2〜4週間かかります。

その分、融資の相談や、取引先からの信用の面では強みがあります。

設立直後に急いで口座が必要なら、まずネット銀行で開設し、融資を考える段階でメガバンクや信用金庫を追加する流れが現実的です。

用途で使い分ける

日常の入出金と振込はネット銀行、融資や公的な取引はメガバンク・信用金庫、と分ける会社も多いです。

口座が増えると管理が煩雑になるので、ひとり会社では1〜2口座で始めます。

申込の流れと、設立直後の準備・面談のポイント

法人口座の申込の流れを、オンライン申込と書類提出・審査と簡易書留の受取・設立直後の準備と面談のポイントの3つに分けて図解したインフォグラフィックです。
  • 申込の流れ
  • 設立直後に用意しておくもの
  • 面談で聞かれること

申込の流れ

ネット銀行なら、サイトから申し込み、代表者の本人確認(マイナンバーカードまたは自撮り)、会社情報の入力、事業内容の資料のアップロードをします。

審査のあと、登記住所と取引責任者の住所に簡易書留(転送不要)が届き、受け取ると口座が使えるようになります。

メガバンク・信用金庫は、支店に電話または来店して予約し、書類を持参して面談を受けます。

設立直後に用意しておくもの

登記が完了したら、登記事項証明書を3〜5通、印鑑証明書を1〜2通、まとめて取っておきます。

会社のサイトを1ページでも作り、事業内容と連絡先を載せます。

銀行印を作ります(会社の実印と兼ねることもできますが、分けるのが一般的です)。

事業計画書をA4で1〜2枚書いておくと、ネット銀行でもメガバンクでも使えます。

面談で聞かれること

事業の内容、主な取引先、売上の見込み、資金の出どころ、事務所の場所、従業員の有無が、よく聞かれる内容です。

筆者の場合は、ネット銀行で、サイトと個人事業時代の請求書を資料として出し、面談なしで開設できました。

答えに詰まらないよう、事業計画書の内容を頭に入れておきます。

必要書類の一覧(ネット銀行とメガバンクの比較)

書類 ネット銀行 メガバンク・信用金庫
登記事項証明書(履歴事項全部証明書) 銀行による(不要の場合あり) 必要(3〜6か月以内)
法人の印鑑証明書 銀行による 必要
定款 銀行による 必要なことが多い
代表者の本人確認書類 必要(eKYC) 必要
法人番号 必要 必要
事業内容の確認資料(サイト・契約書・請求書) 必要(1点以上) 必要(複数)
事業計画書 あると有利 求められることが多い
事務所の賃貸借契約書・許認可証 場合による 求められることが多い
面談 原則なし あり
開設までの目安 最短翌営業日〜数日 2〜4週間
ユイユイ

登記が終わったので口座を作りたいんですが、何を持っていけばいいですか?

ケイケイ

登記事項証明書、印鑑証明書、定款、自分の免許証かマイナンバーカード、法人番号。それと、事業の実態が分かるもの。サイトや請求書があると審査が進みやすい。

ユイユイ

まだ取引先がなくて、請求書がありません。

ケイケイ

サイトを1ページ作って、事業計画書をA4で1〜2枚書いておこう。ネット銀行なら、それで申し込める。

よくある質問

法人口座の開設に、必ず必要な書類は何ですか?

登記事項証明書、法人の印鑑証明書、定款、代表者の本人確認書類、法人番号が分かるものが基本です。

ネット銀行では、代表者と取引責任者が同じなら一部を省略できることがあります。

事業内容の確認資料とは、何を出せばよいですか?

会社のサイト、契約書、見積書、請求書、パンフレットなど、事業の実態が分かるものです。

設立直後なら、事業計画書を用意します。

設立直後でも開設できますか?

できます。

登記事項証明書と事業内容の資料をそろえれば申し込めます。ネット銀行なら数日、メガバンクなら2〜4週間が目安です。

バーチャルオフィスの住所でも開設できますか?

できる銀行とできない銀行があります。

できる銀行でも、登記住所で簡易書留を受け取れることが条件になります。

面談では何を聞かれますか?

事業の内容、主な取引先、売上の見込み、資金の出どころ、事務所の場所、従業員の有無です。

事業計画書の内容を説明できるようにしておきます。

資本金はどのタイミングで法人口座に移しますか?

法人口座が開設できたら、資本金を払い込んだ個人口座から法人口座に振り込みます。

その後の入出金は、すべて法人口座で行います。

まとめ:次の一手

法人口座の必要書類は、登記事項証明書、法人の印鑑証明書、定款、代表者の本人確認書類、法人番号の5つが基本で、審査では事業の実態を示す資料(サイト・契約書・請求書・事業計画書)が重視されます。

ネット銀行は来店不要で数日、メガバンク・信用金庫は面談があり2〜4週間が目安です。

次の一手は、法務局で登記事項証明書と印鑑証明書をまとめて取り、会社のサイトを1ページ作ることです。

申し込んだのに断られた場合の理由と対処は、あわせて読みたい記事で説明しています。